こんにちは、ましゅです。
今回はトゥルーマン・ショーの感想を書いてみたいと思います。ネタバレが含まれます。
どうぞ最後までお付き合いください。
トゥルーマン・ショー
監督:ピーター・ウィアー
脚本:アンドリュー・ニコル
主演:ジム・キャリー
公開:1998年
ゴールデングローブ賞 3部門受賞
アメリカ合衆国における映画とテレビドラマに与えられる賞。面白いんだなーと思えばOK
コメディとしてのトゥルーマン・ショー
先日、僕の「いつか見る映画」リストにあったトゥルーマン・ショーを見ました。
個人的にはすごく面白くて満足した作品でした!
まず冒頭。僕はこの作品がどんなストーリーかは知っていたのですが、キャストの配役とインタビューから始まって最初から「トゥルーマン・ショー」は作り物だと伝えてくるんだーって驚きましたね。そうくるんだと。てっきりトゥルーマンの視点で進んでいって、「あぁそうだったのか!」という展開かなーと予想していました。
話は進んで、照明が空から落ちてきたり、あからさまに広告を入れて来たり、トゥルーマンを撮影しているカメラのときに画面の四隅が黒くなっていて、僕たちは「トゥルーマン・ショー」を見ているのだなと意識させられてちょっと興奮しました。
トゥルーマンが段々と世界に不信感を持っていく過程はコメディ感が強くて単純におもしろかったですねw
一番好きなシーンは病院で車椅子集団の妨害から棚の人の妨害、患者役の飛び起きのセットでした。
棚の人の妨害は流石のトゥルーマンも変と思ったのか「いやいやw」って言ってましたし、棚を押すときにちょっと笑ってた気がしますw
ヒューマンドラマとしてのトゥルーマン・ショー
映画中盤、ついに黒幕というか監督が出てきてネタバラシというか、”世界の外側”が描かれます。
番組視聴者はトゥルーマンに起こることを見て感動したり、監督は我が子のように見守っていたりして前半のコメディとは一変して、シリアスで少し暗い。でも彼がこの先どう行動するのかドキドキする時間が来てついに!
我々が彼を発見したのはなんと海の上。
トラウマなはずの海へ繰り出し、”世界”からの脱出を目指すトゥルーマン。
ここで我々の心は一致団結します。
「頑張れ、トゥルーマン!」
嵐を起こされても引き返さず、雷にも大波にも立ち向かい乗り越えた姿はすごく胸を打ちました…
なにより嵐が収まった後の風を感じているときの表情が本当にいい!!
乗り越えたんだ、操作された世界に打ち勝ったんだと感傷に浸っているように見えて感動のあまり涙…
そしてトゥルーマンはついに”世界の端”へとたどり着きます。
ここの表情もほんとによかった…
今までは想像だった「作り物の世界」に触れ、確かな現実となってしまったときの悲しさや悔しさといった感情がめちゃくちゃに伝わってきて本当にもう、苦しい!
だって30年ですよ。自分の全人生30年が全て偽物だと分かったらもうどんな感情になっていいかわかんないですよ。
IN CASE I DON’T SEE YOU…
それでもトゥルーマンは前へと進みます。
彼をこの世界に留めようとする監督に「君はこの世界から出られない」と言われますが、振り返ってこう答えます。
そして丁寧に一礼し、本当の世界へと歩み出すのでした。
スタンディングオベーション!
誰もが「よくやった!」と彼を褒め称えるのではないでしょうか。
よかった~本当によかった~~~!これからシルヴィアと会って本当の人生を送るのかなー。テレビ史に残る超有名人な訳だから大変ではあるだろうけど世界を冒険して幸せに生きてほしいな~。
最後に
いや~ほんとに面白かったなって振り返ってても思いますね。
でも多分人によっては怖さや気持ち悪さ、胸糞さがあるでしょうね。なんたって自分の行動全部垂れ流しな訳ですから。
でも僕的には最後の監督の落胆を見てちょっとスカッとしましたねー。人は思い通りにはできないぞと。そして人の人生30年を使って作った特大リアルタイムショーも、あっけなく他の番組に切り替えられたりしてて、視聴者(消費者)の薄情さというか、一コンテンツの消費に過ぎないのが皮肉が効いてていいなと思いました。まぁ視聴者からしたらテレビの中の出来事で作り物ですからね。無責任に楽しみますよね。
という感じで「トゥルーマン・ショー」の感想を終えたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました~。
コメントを残す